対話では質問が大変重要な役目を負います。良い質問は、相違や不明を認識させるだけでなくアイデアを創発するキッカケになるからです。私は、このような対話のことを創造的対話と称しています。
創造的対話の基本的な姿勢として次の点に留意する必要があります。
・対話の場の構築
正直な気持ちを言葉にして相手の話を心を開いて聞くという場を醸し出す必要があります。
・その場にいる
対話では名辞やコンテンツの理解ではなく、全人格的なもの相手の深いものを受け入れられるようにする事が大切です。そのためには対面でなければ感じられないものがあります。
・時間のゆとり
感慨を抱くための所謂そしゃくの時間がかかるので、これをむやみに制約しないよう注意しなければなりません。
・メモをとる
メモ用紙・付箋は自己との対話や他者との対話の媒介です。これにより認識を再考し意味づけし新たな質問へに至ることができるのです。
（※『問題を科学するーシステム分析と発想の視点』海文堂出版2000より抜粋再構成）
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