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主体的な学びとは?

執筆者の写真: 竹村哲竹村哲

更新日:3月6日

これを、やるべき事が決まっていることを前提とした自主的、積極的、そして能動的な学びに置き換えることは適当ではありません。また、“学ぶことに興味や関心を持ち自己のキャリア形成の方向性と関連付けながら見通しをもって粘り強く取り組み自己の学習活動を振り返って次につなげる”という表現は、規範的なキャリア発達の様相を表わしてはいますが、学びに対する子どものオーナーシップ特に内的キャリアの本質には触れていません。私は、自己内展的な学びの摂理に従って、学びの様相を「自己から生まれた主観が直観し、経験の意味づけ(自らの深みから生まれる意味を探求すること)によって、観念を能作すること」と捉えています。これによって統覚体系が変容し、ものの見方・考え方が豊かになるのです。そして主体的な学びの定義では、観念を能作する本当の目的、すなわち意識現象の的が何であるかを明らかにする必要があるのです。私は、これが主体の定義である自己の人格性を的にすること、つまり自分らしくなることであると考えます。したがって、主体的な学びを「自分らしくなるために統覚体系を変容すること」と捉えているのです。(第4講 主体的な学びの定義より抜粋加筆)



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